Random thoughts in Japanese. All optinions are my own.

2022/10/31 (Mon.)

  • 今日何時間仕事したんだ。12時間はしている気がする。元々今週はそういう予定で想定していたし仕方ないとはいえ、有休のはずなのに虚しすぎる。オーバーワークは心が荒むけれども、もう数日は耐え抜くしかない。

2022/10/30 (Sun.)

  • 東京に着いた。一週間の住み込み家政夫研究者をやる。
  • 某翻訳案件、読めば読むほどみんなこれで教科書として市販できると正気で思っているのか、と語気を強めたくなってしまう。できるだけコスト書けずにレビューしたかったけれども、この段階まで来ると今の水準の原稿がそのまま世に出てしまうことの負債が大きくて、とてもじゃないけれども気が気でない。作業コストはもはや度外視で、訳文を一文一文自然な日本語に「再翻訳」し直している。あまり他人の仕事にケチを付けたくないけれども、心の中は全く穏やかではない。

2022/10/28 (Fri.)

  • 投稿していた論文 (2022/09/18)の査読が返ってきた。査読が返ってくるまで40日、major revisionだったけれど反響は悪くない模様。しかしこの非常に忙しいタイミングでさらに仕事がひとつ増えてしまった。
  • ゆっくり研究したい。タスクの多さで目が回っている。今日は適当に良いビール買って帰ろうか。

2022/10/27 (Thu.)

  • JMLRの査読を1本終えた。結構大きな仕事が片付いたので少しスッキリしている。JMLRになるとかなり気合を入れて査読する気になれるし、実際今日もとても良い査読が書けたと思っている。こういう仕事をしたいものだ。
  • 研究室運営方針で最近はたくさんディスカッションをしている。結局研究室組織としてフラットなのが僕はあまり良いように思えない。フラットな組織が向いているのは、いわゆるベンチャー的というか、仲間内で寄り集まって自然にできたチームだと思っていて、研究室はそれとは相反してひとりのPIの着任によって作られるチーム。下手にフラットな組織構造を導入すると意思決定の責任が分散されてしまって何も進まなかったり、意思決定のコストだけがかさんでいくことになりかねない。チームの風通しの良くてもチームが回っていなければ本末転倒だ。

2022/10/26 (Wed.)

  • 第3四半期は忙しすぎる。あと1ヶ月くらいやるべきことで埋まっていて首が回らない。しかも本当に来週東京で仕事をしながら家族の面倒を見れるのか。全然わからない。

2022/10/25 (Tue.)

  • 知り合いから非常勤講師の依頼が来ていて、ちょっと興味もあるし先週末の時点ではうっかり引き受けそうな気持ちになっていたけれども、冷静に考えるとそんなキャパシティはない。そもそも白眉が折角研究に専念できる環境を5年用意してくれているのに、そのうち最低半年を講義に捧げるのは、ある意味では白眉の用意してくれた環境に対する背信にもなりかねない。そう思うと冷静になって断れた。仕事は断る方が難しい。
  • Proper lossの研究は、modulus of convexityの評価 (2022/09/30)のあたりで詰まっていて、査読や翻訳業務にしばらく逃げていた。今週の頭からもう一度考え直し始めて、もしかすると一見関係がなさそうにも見える凸関数のmodulusとBanach空間のmodulusをうまくつなぐことができれば、後者の方が解析や幾何でより多くの(純粋数学の)研究で調べられているようだから、うまくmodulusを評価できるような気がした(例えばHanner (1955)はLp空間のmodulusをきれいな閉形式で与えていて、wikipediaにも載っている)。Orlicz空間を使えばうまくつなぐことはできなくもなさそうな気がする。しかし、話がほぼ純粋数学で既存研究を調べても十分に見つからず、本当に必要な結果なのであれば自分で切り開くしかないのかもしれない。いつも研究をしているとどこかの段階で自分の手には追えない数学に当たってしまい、そして諦めてその手前の自分で解ける段階でとどまってしまう(先日の最適輸送の研究でも、途中Farkasの非線形拡張 (2022/04/26)まで一度行ったのだが、難しくて引き返してしまった)。けれども今回はかなり面白いところまで来ているので、どうにかこの壁を乗り越えたい気持ちがある。

2022/10/23 (Sun.)

  • 今日は萩からスタートということで、山陰線の残りも正直消化試合かなと思っていたのだけど、ふと思い立って行程を早めて当初の予定にはなかった仙崎支線に乗ることにした。接続上仙崎で1時間くらいぶらぶらことになって、これが良かった。金子みすゞの詩が至るところに刻まれている。青海島の切り立った自然と閑散とした漁港の対比。何かがあるわけではないけれども、それでも何もないわけでもない、そんな不思議な感じのする町だった。
  • というわけでのんびりと3日で山陰本線を完乗した。大学生のころからずっとやりたいと思っていたので遂に達成できて感無量だ。中国地方で次に繰り出すとしたら、木次線とかだろうか。

2022/10/22 (Sat.)

  • 米子から出雲を通って萩まで来た。萩には夜7頃に着いたが思っていた以上に寂れている。それもそのはず、萩の人口規模は4万人程度で、米子や出雲は10万人規模だから、桁が違う。網走は3万程度だからそちらの方が近い。そう思えば萩の雰囲気は網走のそれと近い気がする。こういう町を歩いているとその土地の人たちの生活を考えずにはいられないのだけれども、自分もなんだかんだで10万人規模の町の育ちだから、実体験をもって想像することはできない。若い世代は流出し続けているのだろうし、子供の数もかなり少ないのではないだろうか。萩は三方は山に、北は日本海に面しているから、より隔絶されている感じもある。日本は首都圏以外は凋落していると言うけれども、それでも京都もかなりの都会の部類で大勢の人が行き交っていて、そんな中で暮らしていていると萩のような町に住む人たちとは全く異なる世界にいると言っても相違ないのだろう。

2022/10/21 (Fri.)

  • というわけで年休で山陰線に乗り始めた。今日は二条から米子まで。山陰線の40%くらいだろうか。もう語るべきことはいくらでもあるのだけれども、亀岡の幻想的な朝霧と、米子のベルギービールは絶対に欠かせない要素だろう。まさか米子でシメイグリーンが飲めるとは。日本中探してもほとんどそんな場所はないだろう。総じて本当に思い切って出発してよかった。まだあと2日もある。明日明後日はどんな出会いがあるだろうか。

2022/10/20 (Thu.)

  • Aroraの京大訪問の情報がようやく公開された。これに伴っていろいろな方面に宣伝をして回っているが、やはりAroraが日本に来るというのに驚いている人が多くて、興味を持って京都に来てくれる人が多そうだ。京大に着任して半年、偶然のおかげか京都でたくさんの知り合いと会うことができているのは嬉しいことだ。
  • 共同研究者との研究ミーティングの続き (2022/10/07)。研究の初期段階から共同研究者とコンスタントに議論できているスタイルが上手だなあと思いながら。自分はよく一人で抱え込んで考えてしまう。凸解析はやはり面白い。2時間も話し込んでしまったが、Legendre type functionにまつわる様々な性質を議論して理解を深めることができた。こういう共同研究というのは本当に互恵的で楽しいものだ。

2022/10/19 (Wed.)

  • 気合でICLRの査読を終わらせて、仕事の合間に進々堂に来て研究のことを考えていた。進々堂の前はまあまあ通るけど、入ってコーヒーを飲んだのは去年白眉の面接を受けにきたとき (2021/06/28)ぶりな気がする。今日はそんなに捗らなかったけれど、倫理学や実存に関する何かの本を輪読しているグループや、カントについて議論を交わしている二人組がいたりして、異色の雰囲気だった。進々堂の雰囲気はいつもこんな感じなのか。文学部の学生の溜まり場なのだろうか。あまりにも聞き耳が捗ってしまう。

2022/10/18 (Tue.)

  • 結局中国に帰れず年休が余ることになったので、休みをとって今週末に山陰本線完乗をやってみようかと軽く計画を立ててみた。首都圏発だとなかなか心理的にもハードルが高いけれども、京都からであればかなり気楽に出発できる。数年ぶりの長距離電車旅はどうなるだろうか(東京-京都 (2020/08/12)東京-越後湯沢 (2020/08/29)内房線 (2021/09/30)はもはや長距離のカウントに入っていない)。
  • 翻訳の仕事のために某教科書を精読しているけれども、かなり主述関係が怪しかったり、接続詞の使い方が適当だったりして、読んでいてストレスが大きい。翻訳するにしても相当に補う必要があるように思われる。著者はネイティブのはずだけれども、だからこそなのか、文章を丁寧に書いて推敲したという跡が見られない。あまり細かいことに批判的になるのは業界全体としてジリ貧になるのでよくないけれども、それでも仕事にもう少し矜持を持ってほしいものだと感じざるを得ない。

2022/10/16 (Sun.)

  • 月頭 (2022/10/03)に仁和寺の前を通りすがってから、やっぱり行きたいと思っていたので、午前に仕事をこなしてから午後一番に仁和寺へ向かった。五重塔が向こう側に見える石庭というのはなかなかない、立派な眺めだった。何かのお祭りをやっていたのもあってか人が多くて落ち着きにくかったのは少し残念だけれども。
  • 仁和寺の近くの民家の生け垣に金木犀が香る。買って帰ってきた葡萄の芳醇な甘みと渋さの余韻に浸る。一気に秋めいてきた。仕事で根詰めて季節を楽しむ余裕を失わないようにしたいものだ。

2022/10/15 (Sat.)

  • 前々から知人に勧められていた河原町三条のトリビュートコーヒーに行った。ずば抜けて美味しいというほどではないけれども、平均以上のクオリティのコーヒーと、立地とは裏腹の落ち着いた雰囲気でよかった。おかげで(?)Lindenstraussの双対公式をちゃんと導出し直すことができた。
  • 今週半ばは気分が落ち込んで仕事ができなかったので、週末で取り戻す。今日も一本査読を終えたので偉い。査読は残っている限り他の仕事に集中できないので、このまま淡々とこなして来週には終わらせる気概。

2022/10/14 (Fri.)

  • 2日寝込んで今日はなんとか活動できた。舞い込んできた査読を淡々といくつかこなす。寝ている間にも仕事だけが積まれている。

2022/10/11 (Tue.)

  • 明後日から中国へ5年ぶりに帰省するはずだったのだが、中国側の要請で必要なPCR検査の1回目で陽性反応が出てしまい、すべての行程がキャンセルになってしまった。あまりにも絶望感が大きい。症状の自覚もまったくないし、病院側いわく既往歴がある場合に一度回復して1、2ヶ月ほどの間はウイルスの残骸をPCR検査が検出してしまうこともあるとのことらしい。ただただ無気力。海外渡航に失敗し続けている。祖父母に会うはずだったのに。こんな封鎖政策をいつまでやるのか。
  • 今日は折角伊藤さんとの情報交換会 (2022/09/08)だったのに、そのせいで全然頭に入ってこなかった。伊藤さんの研究は面白かったけれども。エントロピー生産の下界がBenamou-Brenierの定式化による最適輸送で自然に書けるという内容。
  • 有給も取ってしまっている。これからしばらくこの絶望感の中で過ごさないといけないのか。どうすればいいのか見当もつかない。

2022/10/10 (Mon.)

  • 一日ぐうたら寝つつ、夕方に長野さんに会いに行った。今日も今日とて科学哲学っぽい話で話し込んだ。こういう話が通じる人がいるのはありがたい以外の何者でもない。長野さんから聞いた話で特に興味深かったのは、「連続のシグナルを離散化するのはS/N比の観点からよりロバストなのではないか」という話だった。これはちょうど先月読んだ大森荘蔵に対する自分の懐疑と重なる部分があって、さらにはシャノンの情報源符号化定理とも完全に通ずるところがある。そうか、通信路がよりファジィになればなるほど、情報を離散化するモチベーションが生まれるわけか。自分はむしろヴィトゲンシュタイン的な、離散的なシンボルの方が組み合わせによって圧倒的な数のパターンを作り出せる点に優位性がある、これが構成性の源泉なのではないか、と思っていたけれども、情報理論的な解釈も可能なのは気づかなかった。

2022/10/09 (Sun.)

  • 洛西の方の温泉につかりながらゆっくりと考え事をしていた。洛西まで足を伸ばすと完全に地方都市の景色だ。意味もなく続く県道沿いに時折ふと現れる大きな駐車場を備えたチェーンのレストランやニュータウンを見ていると、あまり良くない意味でノスタルジックな気持ちを掻き起される。まるで閉鎖的な地方都市がそのままパッケージとして出荷されたような気がしてしまい、幾分か気が重い。自分には都市の偶然性がもたらす風通しの良さが必要な気がする。
  • 読んだほうが良いと思いつつ数年が経ってしまったハンナ・アーレントをはじめて読んだ。本来なら「悪の凡庸さ」などについて考えを綴っておくのが筋なのかもしれないけれどもそれはそれで芸がないので、代わりにアーレントが指摘した「進歩主義の罠」に触れておきたい。これはたとえば現代においてはもはや本来必要とされることのないほどの量の消費財をそれでも生産自体を目的として生産し続けるように、人間は何かしらの創造、生産、前進をすることで生活を営む、さもなくば即ち後退であるとして否定するような態度のこと。資本主義の過剰なまでのwinner-takes-allの様相も明らかにこれの負の副産物と言えるだろう。そもそもなぜ人間は進歩し続けようとするのか。進歩し続けなければならないとして、有限資源を相互に消費しない形での共存的な進歩はあり得ないのか。そういうことを考えてみたいと思っている。

2022/10/08 (Sat.)

  • 8月振り (2022/08/07)のひとり暮らしになった。とはいえ来週から自分も帰省するのだが。半年ほど同棲をしてきたので、ひとりになるというのが存外に慣れない。昼過ぎまで文章を書きつつ、夕方から買い物に出て、その後バーをハシゴしながら、帰ってきてスーパーの弁当を食べるみたいな退廃的な生活になってしまう。パートナーが側にいるというのは本当に馬鹿にできないことだと身につまされる。
  • 前にちらっと見かけて行きたいと思っていた千總のギャラリーに立ち寄った。烏丸御池という絶好の立地にもかかわらず全く人入りが無いのが惜しいけれども、その御蔭でじっくりと展示を一人で見ることができた。この四半期の展示は「理外の理」、遠近法や季節といった物理的な摂理を逸した、道理に従わない表現のクローズアップというのがテーマだった。学芸員(が裏にいるのかどうか知らないけれども)の並々ならぬ努力、特に千總の京友禅や着物から日本画までを統一した「理外の理」というコンセプトでまとめた点は称賛に値する。「抽象化」や「一般化」は学問のひとつの目的であろうし、自分も普段は(全く対象は違うといえども)似たようなことをやっているけれども、これらの作品群を目の当たりにしたときに「理外の理」というたった一言で綺麗に抽象化できるかと言われると、それはなかなか敵わない。

2022/10/07 (Fri.)

  • 朝から学術変革領域のセミナーに参加しつつ、共同研究者と研究打ち合わせしつつ、隙間時間で自分の研究の計算を進めつつ、これから夕方は研究室のセミナーに参加しつつ。一日中研究、発表漬けの日でなかなかに体力は必要だけれども、充実感は大きい。学術変革領域のセミナーは普段の界隈と異なる数学者や生物情報学者と垣根を超えた議論をしている。研究者が最先端で研究したり興味を持っている内容をリアルタイムに直接聞いて、そして自分が質問できる機会が容易にアクセシブルな環境であるというのは、考えるまでもなく素晴らしいものだ。たまに学部入学し直して一般教養の講義を受けたいという気持ちに駆られることがあるが、研究者をやりながらこうやって他の研究者とダイレクトに議論できるというのは誰にでもアクセスできる環境ではない。これだけでも研究者をやっているリターンは十分かもしれない。
  • そして、共同研究者が持ってきた新ネタが面白い!なんで自分で思いつかなかったのだろう、と感じてしまうほどおそらく本質的な貢献になりそうな内容で、手を動かす前のアイデアの時点で破壊力がある。ワクワクできる、やりたい研究がどんどん増えていく。嬉しい悲鳴。
  • 日本だと諸外国に比べても比較的同調圧力の強い社会だと言われるが、同調圧力も社会システムにおける「連続性」として捉えられるのではないか。つまり、人間には環境の予測可能性を求める本能があると措定すれば自然と対象環境の連続性を要請したくなるので、自らの所属する社会システムに対してもある種の連続性、言い換えれば均質性や一様性のようなものを求めるのではないだろうか。この観点から捉え直すと同調圧力という現象が連続性の希求という傾向で抽象化できそうである。その一方で、連続性の不気味、つまり連続な対象が十分な時空間的隔絶を経ると全く均質ではなくなってしまう、という現象があり得ると思うと、案外連続的な社会システムの下でも多様性は保たれるのかもしれない、と思ったりもした。

2022/10/06 (Thu.)

  • 考えれば考えるほどproper lossのregret lower boundを得るのは一般にかなり非自明に思えてきたので、再びFrongillo & Waggoner (2021)のlower boundの証明を読み返す。そもそもlower boundの定理の主張にもあるのだが、regret値の全空間で有効なboundを導出はしていなくて、あくまでregret値が十分に小さいときに成立するboundのみが導ける。これなら自分が今考えているケースでも抑えられる見込みがある。昔なんとなく眺めていたJensen-Bregman divergenceの知識なども役立っていて、歯車が回り始めている。
  • 今日は吉井チームのイタリア人ポスドクと一緒にランチに行った。彼も9月中旬に来日できたらしい。渡航制限の撤廃に伴ってだんだんと海外研究者も戻りつつあって、英語を喋る機会も増えている。これが大学の雰囲気というものだ。

2022/10/04 (Tue.)

  • Springle Moveの靴が良い。歩いていて気持ち良くて今のところ全くストレスがない。革が柔軟に足にフィットしている感覚で窮屈さがない。
  • リグレット解析を始めて10日少し経った (2022/09/22)。毎日時間をかけて着実に証明、反証を重ねているので、進捗と学びが感じられる。凸解析の世界の解像度が上がっていく。第3四半期は毎年非常に忙しいので、今のうちに研究を思い切り進めておきたい。

2022/10/03 (Mon.)

  • 改めて、長野さんが神谷研のスタッフに着任した情報が公開された。東大時代は長野さんが研究室に来た時点でCOVIDだったし、そもそも本郷と柏で所属が違うしで、勿論オンラインでは結構コミュニケーションを取ったりして最終的には共同研究を完遂させるところまで到達したのだけれども、近くですぐにコミュニケーションが取れる感じではなかった。これからはお互いの建物も10数分程度歩きさえすればすぐに行けるし、気軽に話せると思うとワクワクする。
  • 昨日はひょんなことから花園の双ヶ丘に軽いハイキングに行ってきた。行きやすいし気持ちの良い場所だったので、少し書物をして記録に残した。仁和寺も行きたい。

2022/10/01 (Sat.)

  • 昨日は急遽休業に入る前の営業最終日の高野屋に滑り込みで行けた。引っ越してきた長野さんと散々HD3やMLSSの昔話をしたり、科学哲学のような話で盛り上がった。京都に同世代の若手研究者が増えるのは仲間が増える心強さがあってとても嬉しい。
  • 今日は一日街で買い物。数ヶ月くらい長く履ける良い靴を買いたいと思っていて、ついにSpingle Moveの靴に偶然出会って気に入った。店員さんの熱量に推されたところもあるのだけれども、半生靴一筋みたいな根っからの靴好きのおじさんの印象が深くて、靴について語っても語っても止まらない。靴だけに限らなくても、こうやってひとつの熱中、没頭できる対象があると、仕事とかそういう水準を超えて人生の深みが増すんだろうなと思わされた。大袈裟かもしれないけれども、ほとんど掛け値なしで、靴を通じて羨ましく思える生き様のひとつを見せつけられたと言えるかもしれない。