Random thoughts in Japanese. All optinions are my own.

2022/12/31 (Sat.)

  • 毎年実感がないけれども今年も大晦日。振り返りたいことはこっちに書いたので、来年の目標でも考えようかな。仕事ではもう少し生産性を上げてやりたい研究をどんどん進めていきたい。今途中までやっている研究もあるから、あわせて3つ主著の研究が仕上がれば嬉しい。やや目標を高く設定しすぎている気もするが、これくらいを掲げる気持ちでやっていくくらいが良いだろう。今年あまりうまく言ったとは言えない、自分の分野外に踏み出すことは引き続き努めたいと思う。種は蒔いているからそれが実るまで忍耐強く待つ必要がありそうか。あと一つ、生活面で目標を掲げるとしたら何だろうか。目標と言えるかどうか微妙だけれども、長年着古してきた衣類を年末にたくさん処分したので、来年の間にゆっくりと新しい質の良い服を揃えたいかもしれない。できれば夏物、秋物、冬物を1つずつと、コートを新調したい。そこまでできれば上々だろう。

2022/12/28 (Wed.)

  • 年内最後の出勤。こういう家業だから仕事が納まった感覚はないけれども、大きなタスクは比較的片付けられたと思う。明日からは休みつつ、片手間で年始に向けて研究のことを考えたいなと思う。
  • インドから戻ってきた日に東京駅で半田とお茶をしたときにした「工学は実は対象の問題を個別的に解くことに集中しているという意味では個性記述的な科学なのではないか」という論が頭を離れない。自分自身が一般的、抽象的なルール、システム、プロトコルに興味があって研究をしているから、視野がつい近視眼的になって、計算機科学を包摂するほとんどの自然科学は法則定立的だと思いこんでいた節があるけれども、実はむしろ多くの自然科学の研究は個性記述的と言えるのかもしれない。いや、それすらも対象の系の記述をどのレイヤーで行うかに大きく依存している気もする。複数の個体を同じシステムとして同一視、モデリングするという記述方法では法則定立的で、単一のシステムの記述に集中する場合は個性記述的と言えるか。自分がこうやって分類的な視点で捉えようとする点自体が法則定立的視点とも言えるわけで、法則定立的科学に対する批判的な思考は自分自身に対するメタ批判だったのかもしれない。

2022/12/27 (Tue.)

  • あらゆるタスクを終えて久々に自由に論文を読んで研究のことを考える。何にも気兼ねすることなく論文を読める時間は気持ちいいしワクワクする。こんなに晴れ晴れした気持ちで年末を迎えられるのは相当に久しぶりなのではないだろうか。
  • 長野さんと一緒にランチに行って、話しているうちにいつの間にか論理のモジュール化による「納得」や、神経科学における「システムの理解」に関する話になっていた(前回 (2022/10/10))。最近の自分は、「理解」とは我々の手持ちのフレームワークや公理系から対象となるシステムの性質を演繹的に記述することくらいに思っているので、結局重要なのはどのような公理系を自明視できるかという点であると思う。数学の公理系でさえも、一見プリミティヴであるように見えるものも、それは我々がそう認めているというだけであって、真偽の議論はできない。このあたりは昔も似たようなことを書いたと思って遡っていたら、どうやらポアンカレ『科学と仮説』(2021/09/26)に議論があったようだ。

2022/12/26 (Mon.)

  • 今年も残り3営業日、年始の講演スライドを作り終えた。実質10時間くらいで70ページ作れた気がする。あとは講演練習を一度くらいやってみるだけ。明日からは研究に戻れそう。今月頭 (2022/12/06)のインドに渡航する前の期間振り。嬉しい。

2022/12/24 (Sat.)

  • 今年のクリスマスは、ランチにリストランテ野呂、ケーキはCOCO KYOTOのラズベリーとピスタチオのムースケーキ、ディナーは家でムニエルやグリル、カルパッチョを作って食べたりした。こんなに豪華な休日を過ごして良いものかと気が引けてしまうけれども、たぶん自分は今週、そして今年一年仕事をよく頑張ったと思う。自分でこれくらいのご褒美を自分にあげてもバチは当たらないだろう。
  • 中国のゼロコロナ政策が今月の初旬に緩和されてから、もはや国内ではPCR検査も健康コードも完全撤廃してノーガードで集団免疫を獲得しにいく方向に突如振り切って、その影響で信じられないペースで急激に感染者数が増加している。自分が聞いている範囲でも相当な数の親戚が感染して発熱しているから、無症状も含めるとそれはもう相当な感染拡大なのだろう。何にも気がかりなのが感染した祖父の容態だ。今日の午後にはどうやら多少落ち着いてきたらしいのだが、ワクチンの接種もしていないし、何かのキッカケで悪い方向に転がってしまうのではないかと気が気でない。そもそも、あれだけ指導部は後遺症がいかに深刻であるかを喧伝してきたにも拘らず、手のひらを返してノーガードに振り切るのは国民に対して無責任極まりない。指導部のメンツを保つがために欧米製のワクチンも受け付けず、一度掲げたゼロコロナの看板を降ろすこともせず、そしてその裏側で規制緩和に向けた必要な措置も行わず、ただただ国の行く末を自分たちの都合だけで、国民の生活を無視して決めている。朝令暮改も甚だしい。結果論ありきではあるが、流石に今回の件は唖然としたし、弁明の余地がない。この無責任な指導部を地政学的リスクとして国際社会が抱え込み続けなければならないことを思うと憂鬱にすぎる。

2022/12/23 (Fri.)

  • インドから帰ってきて今日でまだ1週間しか経っていないことが信じられない。今週は死物狂いで重めのタスクをやっていたので、時間が経つのもあっという間だった。おかげであと一息で年始の講演の準備が終わりそうなところまで見えてきた。うまくいけば来週の残り営業日は研究も少しできるかもしれない。どちらにしてもクリスマスは当初想定していたよりも仕事のことを忘れて安心して越せそうで安堵している。

2022/12/22 (Thu.)

  • 翻訳の自分の査読担当分を一旦終えた。思ったより時間がかかってしまったけれどなんとか。やはり1時間あたり2〜3ページしか進まないと思った方が良い。まだまだこれから他のメンバーが訳し終えるまでケアし続ける必要はある(本当は僕がやるべき仕事ではない気がするのだけれども)けど、ひとまず息をつく。仕事納めに一歩近づくことはできた。
  • 階下でIBISMLをやっていて、本多さんの主著発表があって珍しいなと思ったので覗いてみた。ちょうど次のALTに通ったばかりの内容らしく、FTRLであるTsallis-INFと定性的に近いFTPLアルゴリズムを構成したという話だった。Frechet分布に従って構成したFTPLアルゴリズムが具体的にどういうFTRLに対応するのかは個人的にはかなり気になるところで、ついに自分の研究の興味がバンディットと共通集合を持ちかけるところまで近づいている。

2022/12/21 (Wed.)

  • あまりにも翻訳の仕事のバックオフィス業務のプレッシャーが大きくて、ついSlackに長文メッセージを書いては消すような情緒不安定な仕草をしてしまった。僕自身も来月に入ったらもうバックオフィス業務にこんなエフォートを割けないし、自分の担当分の翻訳は責任を持って終わらせるけれども、それ以上は自分の手には追えない。本当に誰がまとめるんだろう。
  • ついにパスポートのビザ欄の残りページ数が足りなくなって、8年ぶりにパスポートの更新をしなければならなくなった。ところが色々と調べてみると、今年の頭から在外中国人用のパスポート更新システムが刷新されて、WeChat Payがないと申請費の支払いができないという唖然の設計になっていた。幸いすぐに研究室の人に頼んでなんとか支払いを終えることができたけれども、本当に誰も頼れる中国人が近くにいない人はどうすれば良いんだろう。そんなことでパスポートの更新ができなくなって出入国できなくなるなんてことがあり得るのか。あまりにも信じられない。

2022/12/19 (Mon.)

  • インドから帰ってきたタイミングでちょうど寒波がやってきたらしく、ハイデラバードとの気温差も相まって、寒すぎて朝も起きられないし外出する気力が吸い取られてしまう。
  • 気づいたら今年が終わるまであと10日少ししかない。年内に頑張ってスライド2本と翻訳の仕事は終えたい気持ち。

2022/12/17 (Sat.)

  • 帰国して荷解きして、今日は楽器の練習をしたり、美容院に行ったりしてきた。スタジオ個人練を再開して4回目で、なんとか多少まともな音を出したりタンギングできるようになってきた。まだ譜面はさらっていないけれども、年明けからバンド練を始めるということだから、どうにか間に合うか。大昔に採譜したInterloperのソロも半分くらいは吹けるようになってきた。

2022/12/15 (Thu.)

  • 最後の1日、有名なヒンドゥー寺院を2つくらい回ったりした。仏教寺院とはかなり雰囲気が違う大理石メインのつくり。特にBirla Mandirは丘の上にあってハイデラバード市内が綺麗に見渡せるのもあって、まるで天界の建物のような荘厳な雰囲気がある。ずっと学会だったのでそこまで街を見て回る時間はなかったけれども、少しくらいこうやってハイデラバードらしいところを見て回れたのは良かった。
  • 日本に帰る。ここは深夜のバンガロールの空港ロビー。奇遇なことに次のCOLTもバンガロール開催。インドルピーも手元に残したまま、半年後にまたインドに来れるように頑張る決意を持ち帰る。

2022/12/14 (Wed.)

  • 3日間のACML終わり。今回はメインで発表をしたわけではないので気楽に楽しむかと思っていたら突然座長業務が降ってきたりして、国内国外あわせて座長ははじめてなので少しナーバスだった(先日のSanjeevのときのアレを座長と呼ぶならそれが初めてと言えるかもしれない)。けれども演台に立ってマイクに声を通すと不思議と気持ちいい感覚を覚える。そう、長らくオンライン生活が続いてきたので忘れていたけれども、舞台に立ってマイクに声を通すのは実は相当アドレナリンが体を駆け巡る体験なのだ。
  • 昨日の夜もバンケットの後で道端でひたすらSouth Asian Universityの学生と議論したり、今日もNareshと議論したり、とにかく活気がある。正直ACMLを少しなめていたかもしれない。全然来てよかったと思う。
  • 一方で、これでようやく帰れると思うと安堵しているのも事実。体を明らかに壊したりなどはしなかったけれども、単に一般的な海外出張のストレスなのか、今日は少しお腹の調子が良くなかった。でも本当に水にも当たらなかったし盗難にも今のところ遭遇していない。明日はおそらく少し街を見てから帰るのでもう少し気をつけるが、なんとか大事もなく日本に帰れそうだ。

2022/12/13 (Tue.)

  • インド3日目。3日も生存するともうなんとでもなる気がしてくる。後輩の発表も無事に見届けて、コーヒーブレイクでたくさんのインド人と交流している。日本の旧友にインドで再開したのも驚いたが、symmetric lossのNareshが実はハイデラバードで働いているらしく、初めて会ったにも関わらずお互いの論文をよく知っていて、こんな出会いがあるものかと感動していた。ランチタイムの後も二人で机にかじりついて、エントロピーとGini係数の定性的な違いについて時間を忘れて議論した。正直な話、ACMLのカンファレンス自体にはそれほど期待していなかった節はあっただけに、思っても見なかった収穫があって嬉しい。
  • あと2日後にはハイデラバードを飛び立っている予定。今のところ大事もなくインド滞在の峠を越えた。

2022/12/12 (Mon.)

  • 今日からはACMLに参加。ホテルを適当なところに取りすぎてしまったので洗面所があまり清潔でなかったり後悔気味だけれど、網走のユースホステル (2022/02/14)よりはかなりマシだし、ベルギーの激安ホテル (2019/09/08)は貨物エレベーターしかないし暗くて清潔感も最悪で怖くて泣きそうだったし、そう考えるとなんとか生きていける気持ちになる。こういう経験ができるのもまだ若い今のうちだし、インドに来てまでシェラトンに泊まるのもなんだか拍子抜けだし、これはこれで良い経験と思うことにする。
  • ACMLでは怒涛の勢いでインド人に囲まれる。みんなフレンドリーで気さくに大学の話から研究の話までできるし、名前がなかなか覚えられないのを除けばあまり苦労をしていない。何しろ会場のIndian School of Businessの講堂がインド宮殿のような圧倒的な建築になっていて、ここにいる分には外の喧騒を忘れてしまいそうな居心地のいい場所。インドはこういうところもなんとまあ極端。

2022/12/11 (Sun.)

  • ハイデラバードに着いた!忘れていたけれども僕は入国審査で本当によく引っかかるので、今回もご多分に漏れず別室に連れて行かれたけれども、なんとか何事もなく通れた。とにかく元々インド訛りの英語が得意でない上に、そもそも英語があまり話せない人もいるらしく(ハイデラバードはテルグ語とヒンディー語が公用語らしく、この2言語を喋れる人は多い)、タクシーでは苦労した。もうインド時間で未明の2時なので、仮眠をとることにする。
  • 今日はとりあえず定番らしい観光地のCharminarとGolconda Fortに行った。とにかくUberでさえも隙あらばぼったくってこようとするし(電話で直接交渉してUberをキャンセルして言い値の直接会計にしようとしてくる)、どこへ行っても東アジア人が珍しいのかみんな一緒に写真を撮ろうとしてくる(10回くらいは知らないインド人と写真を撮った気がする)。Charminar周辺は特にハイデラバードの中心の中心というのもあってか、現地人と(インド人の)観光客がひしめいて、交通ルールも何もなくただひたすらに道路が通行人と車とオートリキシャーでカオス。思い返してもここまで無秩序な世界は活字の向こうの世界でしかなかったので、同行人と今年一番の衝撃だと二人で唖然としていた。これで明日から学会に参加しようとしているのだから笑えてくる。今のところはなんとか大事もなく生き抜いている。

2022/12/10 (Sat.)

  • まずはトランジットのバンコクまで着いてほっとしている。ハイデラバードまでもう少しあるけれども、移動中に信じられないくらいちゃんと仕事をこなしたので本当に偉い。明日ハイデラバードに着いたら心置きなく街を見て回れる。
  • 加藤周一の『羊の歌』を飛行機の中で読み終えた。序盤から自身の生い立ちをつい引き込まれてしまうような筆致で描いているので既に優れた文筆家であることが見て取れていたが、終盤の戦時中の描写に進むにつれてのっぴきならない時代の差し迫る緊迫感が目の前に広がるようで、玉音放送のくだりではつい堪えられなくなった。こんな文章を書ける人間に憧れる。

2022/12/09 (Fri.)

  • 飛行機に乗るために成田に前泊。ちょうどのタイミングで帰国した親と会うことができたり、ベルリンから一時帰国していた先輩と会うことができたり、出発前に会うべき人と会えたので充実感がある。これくらい静かに大事な人と会うくらいが自分にちょうど良いコミュニケーション量なのだ。
  • 明日は長丁場になる。3年弱振り (2020/02/13)(!)の国際線。

2022/12/08 (Thu.)

  • なんと渡航予定のつもりだった3日前にインドのビザが下りたので、コロナ後初の海外渡航がインドになる見込みになった。今年はアメリカに行こうとした (2022/07/15)り、中国に行こうとした (2022/10/11)り、何度も渡航に失敗してきたので、未だにインドに辿り着けるイメージが全くないのもあって、遠い世界の話のように思える。昨日今日と必死にフライトやホテルを予約して書類手続きを進めてきて、一応空港まで行けば問題のなさそうな段階になってきた。
  • 渡航準備で忙しいこの段階で来年のフランス渡航の準備をしたり、翻訳業務で様々な人と連絡をとったり、突然入ってきたディスカッションをしにいったりで、いろいろな人と連絡を取り合っていて頭の中が整理できなくなってきたので、本当に仕事を取りこぼすことなく自分は完遂できているのか覚束なくなってきた。その上、一週間家を空ける間の分の楽器の練習やらジムやらをやっておくべく奔走した結果、朝から晩までみっちりとスケジュールをこなす羽目になっている。今のところギリギリで回っている気はするが果たして。
  • 一昨日に東大TVの多様性に関する動画を帰りのバスの中で観ていた。「なぜ多様性が求められるか」を問う内容だったので興味を持ったけれども、観てみた結果、多様性が必要なのは「コミュニティの中でより良い意見やアイデアを洗練するため」という点が中心に据えられていた。自分はここに少し違和感を抱いていて、なぜならコミュニティ内での「洗練」は言い換えれば「淘汰」と紙一重であり、それは結果を見れば非常に排他的な考え方であって多様性の真逆をいくものだからだ。つまり、多様性を手段とした時点で多くの場合は自己矛盾を起こしてしまうので、多様性がなぜ必要なのかと問われれば「多様性それ自体が自己目的だから」と答えるしかないのだ。自分の日記を見返していたら、一年前 (2021/12/10)に似たようなことを議論しているが、その時の方がもう少し踏み込んだ思考だった。一年も経っているのだから、もう少し先へ進みたいものだけれども。

2022/12/06 (Tue.)

  • 原稿を書きつつ、自明視していた定理を証明しようとして反例が見つかったりした。反例が見つかったことで理解が深まったのは良いことだけれども、やはり朝から当然のように証明できると思って数時間チャレンジし続けた結果として反証してしまうと、どっと疲れる。気持ちを切り替えて他の仕事をしなければならない。

2022/12/03 (Sat.)

  • Sanjeevはなぜかオーツミルクがとても好きらしかったので、時間潰しで入ったスタバで何となくオーツミルクラテを注文してみた。ソイラテとはまた少し違った、穀物のフレーバーがほんのりと感じられるミルクの味で、心なしか安心感がある。

2022/12/02 (Fri.)

  • 少し仕事が落ち着いたか、執筆に没頭できた一日。3ページほど論文の背景部分を書いた。ノートの上や頭の中で散らかっていたアイデアや定理が、実際に書き起こす段でようやく整理されるので、書きながら悩むうちにどのように貢献をまとめるべきかが段々と見えてきた。COLTに投稿するとすれば締切まで優に2ヶ月あるわけで、ひょっとしたら今までで最も余裕のある論文執筆かもしれない。

2022/12/01 (Thu.)

  • 件のMD論文 (2022/11/14)を証明の主要な部分まで読み進めた。だいぶ解像度が高くなってきていて、具体的には主双対の関係はパラメータ空間と勾配(の積分)の間に成り立っていて、それをつなぐinverse link functionが “parametrization” と時間軌跡の合成で与えられるということまで理解を正した。このことは、一般化線形モデルをさらに線形モデルから非線形モデル上のgradient flowへ、確率値に丸めるinverse linkから一般のRdへ埋め込むlinkへ拡張しているとも見なせる。
  • 気づいたら12月になってしまったし、最高気温も10度の季節になった。年末まで仕事の気は緩められない。