Random thoughts in Japanese. All optinions are my own.

2021/01/30 (Sat.)

  • 進々堂のランチに行ってきた。前に通りがかったときからとても雰囲気が良くて食べに行きたいと思っていて、パンもシチューも美味しくて本当に満足した。カウンターで横並びになって黙食に挑戦すれば案外できるものだった。良い気分転換になったので、明日からはまた引きこもり生活に精を出す。
  • 今まで今後の資産運用のことを何も考えずに日々漠然と過ごしてきたのだけれど、どこかのタイミングでマネープランを立てなければならないと思っていたので、週末ということで思い切ってやってみた。これからの5年間でどういう大きな出費が想定されて、そのためにはどれくらい捻出する必要があるかを考えてみると、意外と工夫をすれば貯蓄できなくもなさそうな現実的な規模だったのもあって、計画的に行動することに対してモチベーションが持てそうな気持ちになった。思っていた以上に先の見通しが立つとわくわくするものだ。

2021/01/29 (Fri.)

  • リサーチプロポーザルを埋めた!当初の予定ではもう一週間前には埋めるつもりだったのだけれど、やはり計画通りにはいかない。けれど、なかなか自分では自信作のプロポーザルが書けたように思う。インパクトばっちり、熱意十分、あとは自分が言いたいことが審査員に伝わるかどうか。今は書き上げた直後で頭が回ってないので、文章が体をなしていない可能性がある。そうでないことを信じたいけど。
  • プロポーザルを書く段階で、自分が昔書いたACT-Iや学振の応募書類を参考にしようと見返していたけれど、今見るととてもじゃないけどとても酷い。もし自分が審査員だったらどうだろう、他の応募と比べないといけないけれど、単独で見ると落としたくなる気がする。思い返すことACT-Iは面接の受け答えも酷いものだったし、本当に拾ってもらって感謝の念が絶えない。おかげさまで新進気鋭の研究者たちと知り合えたり、アメリカに4ヶ月も滞在できたりと、ありえない経験をさせてもらった。
  • しかし今回はそうは言ってられない。過去の応募状況を見ると、年によっては倍率が30倍以上になる年もあったようだし、本当に本気で準備する。残り一週間で全力で推敲する。

2021/01/28 (Thu.)

  • 今学期の研究室セミナーが全て終わった。これで4月まではしばらく余裕のある期間が続く。この間にやりたいことを書き出したら結構盛りだくさんになったので、時間を効率的に使いたい。査読やbook chapterの執筆、数理解析の勉強もそうだし、できたら上半期にいま頭の中にある最もアツい研究アイデアを論文にできたら嬉しいので、春休みにぜひともプロトタイピングしたい。

2021/01/27 (Wed.)

  • 昨日に引き続き、今日も企業面接を受けた。正直なところリモート面接なのであまり緊張感がなく、準備もあまりせずに面接を受けて、半ば質疑を楽しんでしまっている感じなのだけれど、本当にこれで良いんだろうか。。とりあえず昨日の面接は通過したようだけれど。
  • 博士卒業してそのままアカポスでしばらく自由に基礎研究したい気持ちも、社会に根ざした学問を展開したい気持ちも両方あって、本当に自分の気持が定まらないのでどちらに転がるのか皆目検討がつかない。

2021/01/26 (Tue.)

  • 1ヶ月前の修正をさらに推敲して、2度目の修正を加えて共著者に共有した。自分としてはもうかなり証明に自信があるので、ようやく肩の荷が降りた感じ。国際会議シーズンなので、この証明の最終チェックはもう少し先になりそうだけれど。はやく終わらせて完全に解放されたいな。
  • 付随して、latexdiffを使って差分を表示していたところ、それなりにドラスティックに書き換えてしまったためコンパイルエラーに苦しんだ。latexdiff-vcの使い方自体はいろんなブログに載っている(例えば僕の同期のブログにも載っている)けれど、今回ハマった原因は主に数式まわりとtikzの変更、それと引用部分。そのためにまずは「--disable-auto-mbox」オプションで引用を無視し、「--math-markup=0」オプションで数式を無視し、「-c "PICTUREENV=(?:picture|figure|DIFnomarkup)[\w\d*@]*"」オプションでtikzを無視する必要があった。なんともいえない呪文列だ。
  • 年が明けてから顕著に就活の足音が近づいてきた。エントリーシートを提出したり、Webテストを受けたり、今日はついに某社の正式な面接も受けたりした。来月頭までにはリサーチプロポーザルを提出する予定もある。現在進行系で準備しているのは3箇所だけど、それでもそれなりに時間がかかる印象。自分の次のキャリアがおそらく半年も経つ頃には見えつつあるだろうということに対して実感が湧かない。

2021/01/25 (Mon.)

  • かれこれ1週間悩んだ証明、ステートメントの反例が見つかったので普通に間違っていた。。準凸関数が当初思っていた以上に性質が悪かった。これもひとつの学びと捉えるしかないか。付随して論文を直す必要があって乗り気になれない。まあ主張が間違っていたことが確認できて、仮定を置いて書き直す指針は定まったので、明日には終わらせてしまいたい。
  • 今学期は研究があまりできなかったと少し落胆していたけれど、日記を読み返して思い返せばAISTATSの投稿を終えた後の11月から12月は結構時間的な余裕があって、平日に本を読んだり散歩したりしながら、研究に関係ないことを考える時間がたくさんとれていた(11月8日11月13日11月17日11月22日12月20日)。12月中旬から証明の修正作業に追われ始めたので少しそういう余裕が減ってしまったけど、あの1ヶ月半ほどはゆったりとしていて楽しかった(今も楽しくないわけではないけど、証明を直さなければいけないというプレッシャーのもとでちょっぴりストレスがあるというだけ)。

2021/01/24 (Sun.)

  • 先日投稿した論文がAISTATSに採択された!1年くらい前からFenchel-Young lossに興味を持って少しずつ勉強していたので、うまく拡張して一発で通せて嬉しい。だいぶ国際会議の論文を書くのにも慣れてきた。
  • 週末もほとんど家にこもっていたけれど、ROCCAのケーキを買ってプチ贅沢。ブルーベリーとタイムのカスタードケーキとオレンジピールのガトーショコラを買った。今まで食べてきたケーキの中でもトップクラスに美味しくて幸せ。

2021/01/22 (Fri.)

  • 証明の最後の1ピースが埋まらない。かれこれ1週間くらい悩んでいる。例を考えれば直感的に成り立ちそうな気がするのに、いざ示そうとすると壁が立ちはだかる。しかも論文においてそこまで重要なピースでもないので、はやめに示し直して書き上げてしまいたいところなのだけれど。
  • 喉に骨が刺さったような感覚。こういうときの気分転換が得意でないので、ずっと悶々とし続けてしまいがち。

2021/01/21 (Thu.)

  • 久しぶりに時間が取れたので「社会学史」を読み進めていた。まだ三分の一残っている。ウェブで書評などを眺めると、文章が不必要に冗長で読みづらいとか、社会学に対する認識が80年代で止まっていて古臭い、といった意見が散見されていた。後者は僕自身が非専門家なので厳密な判断のしようがないとして、前者はどうなのだろう。個人的には酷く読みにくいとは感じなかったし、多少の冗長さは紙の本をめくって著者の息遣いを感じる情緒もあるのかな、と思ったりする。そこは人によってはいかに効率的に情報を摂取するか、といった価値観の人もいるだろうし、一概にどの価値観が良いと言えるものではないと思うけれど。
  • 一ヶ月半ぶりに三条まどべに立ち寄ってLa Chouffeをいただいた。新年はじめてのビールだろうか。緊急事態宣言も相俟って営業時間がたったの二時間しかない中で、どうやってやりくりしているのだろう。飲む方も気を遣わざるを得ないし、一杯だけいただいて早めに退散した。本当はマスターの入れてくれた苦味強めの味についてもう少し感想を言いたかったのだけれど、そうやって周囲に気を遣うことなく談笑するのは感染状況が落ち着くまで待つしかないだろう。
  • あと一年はおそらくこんな煮え切らない日々が続くのだろうと考えると気が重い。じっくり本を読んだりする時間を取れるというメリットはある一方で、研究室の同僚と気軽に雑談できないのはストレスフルなものだ。

2021/01/20 (Wed.)

  • 研究所のセミナーと先輩の博論公聴会の時間が被ってしまったのでzoom二面参加。すごく集中すれば部分的に同時に2つのセミナーを聞くこともできそうだということがわかった。

2021/01/19 (Tue.)

  • 地道に証明を確認し直す日々。些細なミスはどうしても残りがちで、そういうのが一つ一つ取り除かれていく過程で自分の論文に対する自信が持てるようになっていく。本当は投稿前にこの時間を取るべきだったのだけど。
  • 某研究室のメンバー数人から研究のディスカッションのお誘いがあったので、ミーティングをした。部外者を交えたラフなディスカッションになんと教授自ら参加されていたし、積極的に質問されて驚いた。他のミーティングの合間を縫ってこちらにも参加されていたらしい。どんなに忙しくなっても、管理職に上っていっても、現場意識を忘れないように常に努めたい。

2021/01/18 (Mon.)

  • 年始から京都に滞在しはじめて半月。週末にふと日用品の買い出しにふらっと出かけて一人で歩いていると、なんだか不思議な気分になった。自分の家から数百キロも離れた土地で違和感なく生活をしていると思えば。
  • 後輩との雑談で、先月僕が企業講演したときのことについて「途中ちゃんと理解できなかったんですけど、すごい研究結果だなと思いました」という感想をもらって、少し落胆した。研究プレゼンは万人にとは言わずとも、せめて修士学生くらいには難なく理解できるように努めていたのだけれど、自分がそうできていると思い込んでいるだけだった。振り返れば確かに技術的に細かい話にまで踏み込んでいたように思う。講演の機会によってどこに力点を置くか変わってくるけれど、もっと毎回想定聴衆のことを思い出しながら喋らなければ。

2021/01/15 (Fri.)

  • 最近ずっとγ-divergenceを使えばスケール不変性からただちに正規化定数を計算する必要がなくなって嬉しいと思っていたのだけれど、昨日散歩していたときにふと考えていたら、正規化定数の計算は必要なくなるかもしれないけれど、別の場所でlog-sum-expの計算が出てきて嬉しくないことに気づいた。思考停止していた。スケール不変なダイバージェンスが真に嬉しくなるのは、前からずっと積読していたこの論文で述べられていて、「localization」の操作を行ったとき。すなわち、(ここがかなり賢くて)経験分布と非正規化分布の異なる2つのe-混合分布に対して、スケール不変ダイバージェンスを適用する。すると、すべての積分が経験分布と非正規化分布のcross-termを含むようになるので、計算が高速化される。このアイデアはかなり賢いと思うんだけど全然知られていなさそうなので、自分でも試してみたい。教師付き学習で使うのはそれほど自明ではないと思うけど、いろいろ手を動かす余地があると思う。
  • 今週は月曜日から2回しか外出していない。おかげで出費は全くかさんでいないので嬉しいが、散歩しているときに景色を見ながら考え事をするのが好きなので、少しもどかしい。緊急事態宣言も出ているので、本当はもっと一人でカフェに出かけたいけど、回数を抑えるよう心がけざるを得ない。

2021/01/14 (Thu.)

  • 葛野大路通りの方にはじめて散歩してみた。西大路を少し外に出ると、烏丸・河原町のような街の中心の雰囲気はほとんどなく、江戸の下町という雰囲気でもおなく、かといって地方都市の郊外といった感じでもない、微妙な立ち位置の街の雰囲気を感じる。こういう町並みこそ、意外と京都らしい町並みなのかもしれない。
  • 科学コミュニケーション論の最終レポートを提出して、講義も昨日で終えたので、ようやく全て終わった。講義全体としては近代科学史からリスクコミュニケーションやメディア論まで非常に盛りだくさんで満足度は高かったのだけれど、後半で自分のキャパシティを少し超え気味だったところもあり、少し重荷になっていたので一安心。いずれにせよ、自分の中では科学哲学や科学コミュニケーションに対する興味を引き出す良い契機となったし、今まで見えなかった世界が顕著に見えるようになったと感じる。
  • 今日はレポートを提出したり、論文を読んだり、来週のディスカッションの準備を進めたり、研究室の人の発表練習に出たりと、作業密度の高い一日だった。こういう日はやり遂げた感が高くて自己肯定感が上がる。明日も頑張ろうという気持ちになれる。

2021/01/13 (Wed.)

  • 次の投稿用の原稿がひとまず仕上がった。再投稿だけれど締切3週間前なのでかなり余裕があって良い。
  • まだ1月はやることが山積している。とりあえず早めに講義課題を終えてしまって、頭の中を整理したい。東京に置いてきたラップトップに作りかけの講義レポートを入れていたのが痛いけれど。

2021/01/12 (Tue.)

  • 今日も角煮を煮込む。引きこもりに最適な料理だ。
  • ふと気づけば年を経るにつれて、特に昨年あたりから顕著にエネルギー政策についての強力な推進力を感じるようになってきた。ここ数日、自分でも興味をもって日経の記事を意識的に読んでみたが、技術革新のアイデアが本当に面白い。たとえば揚水発電による蓄電、下水泥炭によるバイオマス発電などなど。こういうのが炭素税をはじめとした社会設計を結びつけば、ある程度は推進するのではないか。
  • 年が明けてから引きこもり用に大澤「社会学史」をめくっている。600ページ超えで内容も分厚いので引きこもりにはもってこい。今は20世紀頭くらいまで来ていて、これまでのところで一番印象に残ったのはフロイト。高校の社会科の教科書で思想について触れられた記憶がなく、小説などで漠然と精神分析とやらをやっていたらしいくらいの認識でしかなかったが、エディプス・コンプレックスの強烈な思想に非常に掻き乱された。一見荒唐無稽のように見えるが、フロイト学者の解釈(特にラカン派など)を読めば思わぬところに活路が見出だせているし、後続のデュルケームらにも影響を与えている。良くも悪くも気になってしまう思想だ。

2021/01/09 (Sat.)

  • 感染者数が全く減らない日々が続く。結局ワクチン頼みになるしかないのか。
  • ワイドショーで台湾の感染対策政策について特集されていた。早期からの敏感な情報収集、政府の意思決定の透明性、そして市民の協力が、感染抑止の成功の理由だったと。特に市民が政治に関与的だったり協力姿勢を取っている点が民主主義の観点からはとても理想的だと思っていて、本邦に住んでいる身からはなかなか想像し難い。何がここまでの差を生んでいるのか。民主主義の成功はアングロサクソンの特権、というわけでも決してないのだから、民族・文化的理由だとも考えづらい。
  • 自分に参政権があれば多少はもう少し関与できるのだけれど、在留外国人という身分上、政治的な意見を表明しづらい。一市民として、社会の中でどう振る舞わなければならないのだろう。どうやって、現状理想的とは言えないこの状況を、よりよい方向へ持っていけるのだろう。

2021/01/08 (Fri.)

  • 日中にもかかわらずあまりにも寒い。体感でも東京より寒い気がする。ここ数日、だてに気温が氷点下なわけではない。しもやけがひどい。
  • 気にかけている後輩の研究が順調に進んでいそうで嬉しい。こちらから大枠を言えば1、2週間で手を動かして何か結果を持ってくるのでやりやすい。研究室内で多くの学生が特定のトピックに過集中している現状はあまり良いとは思えないので、できるだけ修士の後輩でも周辺のトピックへ上手く船出できるようにガイドしたいという気持ちがある。

2021/01/07 (Thu.)

  • 実験性能が期待していた程度出るようになったので、これから実験結果をまとめれば論文修正が進めそうな機運が高まりつつある。思い返せばこれまでの論文執筆でディープラーニングを使ったことが実は一度もなかったので、ついにデビューになる。データセットによって意外なパラメータチューニングの罠があったりする(例えば今回は適切な活性化関数が意外なものだった)ので、ちゃんと性能を出そうとすると大変そうだということは体感できた。
  • 七草の日なので七草粥が作りたかったのに、何軒もスーパーを覗いても売り切れている。おかげで寒い中スーパーをハシゴする羽目になってしまい大変な目にあった。七草はこんなにも売り切れるものなのか。
  • 東京も感染者数が2000人台か。もう今年一年も大学に行けるようになるのは諦めるしかない状況だ。

2021/01/06 (Wed.)

  • かなり寒い日々が続く。京都は明日から数日、朝晩は氷点下になるらしい。
  • 今週はまだまだ余裕があるので、ひたすら実験コードを書く。今週中にある程度よい結果が出せると来週以降が楽になるので嬉しい。
  • とあるポストに応募することにした。通れば今年の比較的早い段階で就職活動を終わらせることができて、しかもかなり良い次のステップに思えるのだけれど、例年の倍率が非常に高いので、とりあえずのところはくじ引きだと思うしかない。

2021/01/04 (Mon.)

  • 今週中にも緊急事態宣言が発出されそうな情勢。しばらくは京都でひっそりと過ごすことにする。
  • 明日から仕事始めにしたいと思う。しばらくは次の論文の修正を地道にやることになりそうだ。

2021/01/02 (Sat.)

  • 2021年。年のはじめに何か大きなことを記録に残そうとしてもうまく出てこないので、やっぱり日常を書き記すことにする。
  • 年内に心理的負荷になっていた証明の修正が幸運なことに一段落して頭がスッキリしたおかげか、大晦日あたりから寝ても覚めても歩いててもずっと自然に研究のことを考えられるようになっている。夜寝付くまでの間や、朝暖房で部屋が暖まるまでの時間とか。そのおかげで、前の論文では線形モデルから一般化する方法がわからなくて諦めていたのが、どうやら一般モデルへの拡張も可能そうだということがわかった。この拡張もそこまで一筋縄というわけではないので、もし証明を書き下してみてうまくいったら良いところのジャーナル投稿などが狙えれば嬉しい。
  • しかし心理負荷の少ない状態というのは本当に良いものだ。自然と様々なことをずっと頭の中で考えていられる。「Xはこういうことなのではないか?」とか「実はYが可能なのではないか?」などと思いを巡らすのがいちばん楽しい。
  • 今日は両国へ散歩に行った。行ってみたいと思っていた横網町公園、江戸東京博物館、国技館を一挙に回れた。三が日で人も少ない。東京都慰霊堂に至っては、あれだけ広大な建物の中でほとんど僕一人で関東大震災のビデオを観ていた。
  • 都内で行ってみたい場所を着実に一つずつ制覇しつつある。次は尾久・赤羽・岩淵あたりの北区エリアの散歩や、三鷹・石神井・光が丘あたりの環状サイクリングなどが良い。