Random thoughts in Japanese. All optinions are my own.

2020/04/28 (Tue.)

  • 昨日のひと悶着も一晩経てばだいぶ落ち着いた。やはり月曜日に精神が滅法弱い(それはそう)。
  • 人と会話することが相当減ったため、たまに会話すると自分の喋りがいかに思いやりのない喋りであるかをまじまじと内省させられる。僕はどちらかというと「誰も喋ってないけど誰か喋れよ」的な雰囲気に耐えられずに最初に言葉捻って喋りだしてしまうタイプなのだけど、そういうときほど喋る内容が他人にとってどうでもいいし身勝手になる。いつも思い返して恥ずかしくなる。
  • でもそんなの仕方なくない?だって誰も喋らないんだし。そんな集まりいらなくない?そもそも人間コミュニケーションに向いてなさすぎじゃない?
  • Maronna et al. (2006)を読み始めた。M-estimatorの本来のモチベーションがようやくわかった。ロバスト統計の二大アイデアに損失のtruncationと大きい損失を持つデータを無視するtrimmingがあって、前者の一般化がM-estimatorで後者の一般化がL-estimatorなのか。ようやく少し腑に落ちた。

2020/04/27 (Mon.)

  • 朝一番で、某査読案件で著者から怒りの返信が返ってきているのを見てかなり憂鬱な月曜のスタートになってしまった。「査読者の理解が完全に間違っている」「機械学習の査読はもうダメだ」「他にも言いたいことは山ほどあるけど時間の無駄だ」「幻滅した」とか。。。そんなやらかし査読書いてたのか、、と思ってひやひやしながら論文も頭から読み返したけど、割と普通だったのだが(まあ確かにお隣の査読者はちょっと、、という感じだけど)。それにしてもそんな言葉遣いする??こわすぎる。
  • 界隈の査読の質があかんのはまあそうで、実際今回見てる中でも一行だけ書いてreject、みたいなのもあって、おいおいおいと思ったりもしたけど。しかし如何に査読の質があれだからと言って、周りの反応見てても査読にキレ散らかしてる人が多い。こんなん怖くて査読したくなくなるけど、みんなが頑張って査読に貢献しないと余計に査読システムが回らなくなるし。どうすればええんや。この分野はもうダメなんじゃないのか。
  • すごい嫌な気持ちになった。まだ月曜日なのか。こんなことで気を揉みたくないし逃げてしまいてえ。

2020/04/26 (Sun.)

  • 今日はプチDIYして、自宅の棚をスタンディングデスクに改造した!これで作業環境が少し改善されたはず。
  • 引きこもり続けてると料理くらいしかこだわることがなくなってしまうので、色々開拓できつつある。最近のクリーンヒットは麻婆豆腐とタイカレー。麻婆豆腐は普段なら絶対に買わないにんにく・鷹の爪・ラー油を入れたら驚くほど味に奥行きが出た。タイカレーはココナッツミルクベースでスパイスカレーを作るだけですごくそれっぽくなる。楽しいです。
  • あとは先日購入したワインがとてもよい。Alicanteのオークエイジドなカベルネ。酸味がマイルドでぶどうの豊かな味が舌いっぱいに広がるいい赤ワイン。ほんとは数日で飲み切るべきなんだろうけど、一週間くらい飲み続けてる。それでも(僕の舌にとっては)良い味が保たれている。ワインは開拓してみたいと思いつつ全然手を付けられなかったので、これもこの期に少し探索したいところ。

2020/04/24 (Fri.)

  • 外出控えるようになってから丸1ヶ月か。だいぶ作業ルーティーンが確立して集中できるようになってきた。
  • 今やっている研究が佳境を迎えてかなり面白いところまで辿り着きかけている。しかも、別々に勉強していた凸解析、proper loss、Fenchel-Young lossに加えて、趣味でパラパラ見ていた情報幾何が急激に手繰り寄せあって一本の糸になろうとしている感じ。はじめはちょいネタのつもりで手を付け始めた研究だけど、意外といまだかつてないほどに自分の中で様々な分野の知識が体系的に整理されてきて面白い話になっている。ここからどう収束するのだろうか。まだ目的地がハッキリと見えない航路だけどワクワクしている。

2020/04/23 (Thu.)

  • はじめて(インターンの)ヘッドハンティングがきた。某中国の大手企業から。一応リサーチポジションを用意してもらえるようだけど、どうだろうか。興味はなくはないけど、今の気持ちとしては可能な限りやることを自分の興味に引き寄せたい。この夏はどうせ碌に外出できないだろうし、リモートでできるならありかもしれない。
  • 「人に読まれない論文を書く意味はない」との言説を見た。まあ字義通りに取るならその通りだけど、皮肉であることを加味してコメントをするなら、大衆受けを第一義として研究をやるのは価値の判断基準を他者に移譲していて虚しいですね。僕は今日も自分が面白いと思うことに価値があると信じて研究をやります。

2020/04/21 (Tue.)

  • 今日は後輩1のリバッタルを手伝って、後輩2の申請書の添削をして、後輩3に研究テーマを振ったりした。お給料ください。
  • オンライン飲み会で久しぶりに知り合いの話をいろいろ聞いていると、どうやら案外人々は公園とか神社に外出していて密集しているらしいな。。

2020/04/20 (Mon.)

  • 自宅軟禁4週間目、ついに初めてのオンライン飲みというやつに誘われた。飲み会って意外と現地にいなくてもできるものなんだな。ポテチと作りすぎたチヂミをずっと食べながらIPA飲んでたらお腹がパンパンになった。。

2020/04/17 (Fri.)

  • 「政府が間違った方向に進んでいれば黙っていないで批判をするべき」という主張を見た。それ自体は火を見るよりも明らかに正しい。けれど、昨今のメディア・SNSに跋扈する批判の中には建設的でなくただの言いがかりの批難にしか聞こえないことが多い。政策が朝令暮改なら、批難だって一貫性がない。第一、本当に建設的に批判をしたいなら、SNSで発信するよりもより直接的な方法があるでしょう。ただの批難・言いがかり・詰責、そして責任感のない放言は不要な感情の逆撫でや民衆の扇動を引き起こすし、百害あって一利もない(これは勿論政治家にもあてはまる)。
  • とはいえ参政権もない僕がこんなことを好き勝手放言するのも責任感に欠けると言えるかもしれない(けど人目につかないことを前提とした日記なので許してほしい)。僕は僕にできることをやるしかない。

2020/04/16 (Thu.)

  • かれこれ外出自粛はじめてから3週間か。少なからず周囲の人間は耐えられなくなってオンライン飲み会を続々と始めてるようだけど、別に特にやりたいという気持ちも起こらない。その点に関して言えば、むしろ不要不急の飲み会が減ったことで自分の時間が前よりも取れるようになってきたので良い気がする。やはりぼっち耐性があったようだな。
  • それと同時に、本当に会いたい人に会えないのはなかなかに堪える。特に、いつになったら会えるのかわからないという状況下においては。

2020/04/15 (Wed.)

  • 今の研究、思ってたより普通にうまくいかなくて乾いた笑い声が出る。気長にやるしかない。
  • 研究しているプロセスは退っ引きならない程度の精神的苦痛を伴うものだけど、その先を見たいという知的好奇心を持ってしまったという不幸のためにここから逃げられなくなっている。果たして幸運なのか不幸なのか、わからない。
  • そして今日はワインを飲みながら台所の片付けをしていたら、タッパーを冷蔵庫の後ろに落として手が届かなくなったので試合終了です。また明日。

2020/04/14 (Tue.)

  • 今日振り返っても昨日の精神状態はよくなかったなあ。月曜日は精神によくない(これはネタではなく真面目に)。ミーティングで体力が持っていかれるのがダメなのだろうか。
  • 数人の友人がミニシアターの政府支援要望に対する署名をしていたので、僕も便乗してみた。普段はほとんどチェーンの映画館にしか行かないけど、そういうミニシアターにもずっと行ってみたいと思っていたので、僕が行くまで頑張ってくれという気持ちで。本当は寄付もしようと思ったんだけど、某署名サイトの寄付がなぜか企画者に一銭も入らないシステムになっていたので(プロモーションが優先されるだけらしい)やめた。なんでそういう仕組みなの。
  • 他に何が支援できるだろうなあ。今必要とされているのは、飲食系、小売店、映画・音楽・舞台芸術などの文化系とか?とりあえず出前取ったり、小売店直営の通販でなにか買ってみればいいのかな。

2020/04/13 (Mon.)

  • 次の締切に新しい研究を間に合わせるのはやめようかな。締切にケツを合わせにいくのはとても疲れるし、今の話はもっとちゃんと考えたい。この世相で頑張る気持ちも起こらない。他の人たちが頑張るのは勝手にしてくれればいい。できるだけ人と比べたくない。
  • 僕は仕事柄外出できない以外はほとんど何も変わらない生活を送っているけど、職種によって直接的に打撃を受けている人たちは少なくないし、知り合いや自分が頑張ってほしいと思う人たちにお金で支援できることならしたいけど、どうなのだろうか。とりあえず昨日は友人の勤めてるワイン会社にワインを1本注文してみたりしたけど。

2020/04/12 (Sun.)

  • 今週は坂口安吾「不良少年とキリスト」をようやく読み終えた。アメリカ滞在中から読んだり、忘れて読み返したり、を繰り返していたので、トータルで見るともう読み始めから3ヶ月かかってしまっているだろうか。決して内容がつまらないわけではなく、どちらかといえば坂口の客観的な評論・シニカルな語り口は僕が好感を抱くところだったし、論調に同意できる点も多くてなかなか良かった。しかし文体の時代柄のせいだろうか、不思議ととても読了に時間がかかってしまった。
  • 週末は村上春樹「1Q84」を読み返し始めた。前に読んだのはおそらく大学1年生のときなので、もう7年前(!)だろうか。当時は無意味やたらと強調される性表現に嫌気が差したので、なんと5巻(注:文庫版)まで読んでいたにもかかわらず、最終巻を買うことなく途中で読むのをやめてしまった。しかし、今読み返すと主人公らの生活、心情が仔細に、時には冗長かと思うまでに記述されている点に意外と読み入ってしまった。主人公らが29歳前後なはずなので、年齢が近づいたのも一因か。村上はこれまでどうしても好きになれずにも読み返したりしてきたが、今回は2日で500ページほど読み進めたし、楽しみながら読めそうな気がする。

2020/04/10 (Fri.)

  • 今週の平日の外出は、ランニング2回、スーパー1回。合計して3時間以内かな。
  • 昨日は知り合いの留学生から人生相談を受けたりしていた。本人は来日してこれで大学院5年目、状況を聞いて察するにいわゆる放置系ブラック研究室、5年間でいまだ業績を出すことができず、それでも研究者を志望していてポスドクを探しているという。話しぶりから現状のしんどさが伝わってくるし、ポスドクで環境を変えて再起を図りたいんだと思うけれど、正直なところ研究の道はやめたほうがいいと思った。研究職なんてしがみついてまでなるものじゃない。いつまで食えるかわからないし、四六時中プレッシャーに晒され続ける生活を送らなければならない。それをものともしない精神力や圧倒的業績、あるいはそれに打ち克つ知的好奇心がなけりゃやってられない。
  • 彼の場合はどうだろうか。僕とて客観的に評価できるわけではないけれど、話を聞いていて不安しか覚えない。大学院まではまだいい。けれどポスドクはもう人生の駒をだいぶ進めている。道を変えるなら早ければ早いほうがいい。けれど僕には言えなかった。僕だって道半ばの青二才にすぎないから。それでも言うべきだったのだろうか。

2020/04/08 (Wed.)

  • これでほぼ2週間、必要最低限を除いて外出しない生活を送っている。食事◎、睡眠◎、研究○、精神△、人との関わり✕。会いたい人に会えないのはかなりしんどい。
  • 福島本、目を通すべき箇所は一通り通した。今日は非凸関数なのに(拡張Lagrange双対問題を使えば)双対ギャップが埋められる例をみて感動していた。。拡張Lagrange法はなんとなくヒューリスティックぽくてよくわからない気持ちだった(なぜL2正則化を加えるのか??)けど、目的関数によっては双対ギャップが埋まるという観点から理論的に嬉しいんだな。双対ギャップの有無を調べるのに重要なツールが支持平面だったり支持曲面だったり、このあたりの凸最適化の使われ方は美しい。
  • まだやる気が保てているのである程度生産的?な活動を続けられているけど、このまま物事に対する意欲が減衰していったらどうなるのだろう。わからない。外界からの駆動的な刺激が途絶える以上、フィードバックが自己生産できなくなったときが活動の終わりになるのでは。

2020/04/07 (Tue.)

  • 緊急事態宣言の会見をフルで見た。純粋に、日中政策会議で相当スケジュールが詰まっているだろうに30分の会見をそらでやり切るのは並大抵のことでないと感じる。しかも様々な業種に影響が出ていて、医療従事者やessential workerが働いている中、多方面に(無難に?)配慮しているのはなかなかだと思う。まあ別に決断が遅い・支援策が不十分とか問題点を挙げればキリがないだろうけど、人間みな24時間なわけだし、政治家といえどもこれ以上のパフォーマンスが望めるのか。考えなしに非建設的な批判をしているように見える人も結構見受けられるけど、じゃああなたが代わりをやれますか?と聞きたくなってしまう。
  • まあ他人を感情的に批判してもしかたない。自分だってそんなに考えがあるわけではないのだし、黙って自分ができることをやりましょう。

2020/04/06 (Mon.)

  • 今学期のセミナー発表を終えた。なんだかんだ研究室セミナーが一番質問が鋭いし、発表するとすごい疲れるなあ。。なかなか厳しい質問もあるので自分の研究の意義についても考えちゃう。定期的に来る「俺の研究になんの意味が」の波。つかれた。セミナー乗り越えるとすごいどっと来る。
  • 予想はおおむねついてたけどついに緊急事態宣言か。いつまで続くのかわからなくて体力的に疲れてきた。

2020/04/04 (Sat.)

  • 今日はキーマカレーを作った。ベーススパイスはクミンシードとカルダモン。隠し味としてレーズンを少し入れてみたけど、辛い中にもほのかに甘味が漂ってきていい感じ。だいぶスパイスカレーの作り方にも慣れてきてとても楽しい。
  • ずっと家にいると休日もあっという間に過ぎてしまう。普段だったら休日何してるんだろう。カフェとか公園の木陰で本を読みたい。そういうわけにもいかないので家にいるけど、特に何をするでもなく無為に時間が過ぎてしまう。

2020/04/03 (Fri.)

  • 経営状況が悪化して閉業に追い込まれそうなお店がたくさんあるけど、こういう状況下で不動産側は賃料を負けたりしないのかな。固定費って実質的にはほとんど賃料でしょ。多くの業種が悲鳴を上げている中で固定費を取り続けられる業種が社会還元しないのは解せないんだけど、内情を知らないので何も言えない。

2020/04/02 (Thu.)

  • 1週間考え続けた結果、研究にそれなりの進捗(excess risk bound)が生えた!いま考えている設定では当初想定していたよりも一筋縄ではいかなかったので、これはそこそこ大きな一歩な気がする。
  • 1週間外出自粛を続けてだんだん気づいてきたけど、この生活だとほとんど誰とも肉声で喋らないな。。今のところはまだ鬱々とした気持ちにはなってないけど。

2020/04/01 (Wed.)

  • 4月、新年度、博士2年(!)。
  • かれこれ1週間、ほぼ家に引きこもっている。もしかすると、これだけ引きこもっているのは人生で初めてかもしれないのでは。今のところはまだストレスマネジメントできているけど、これが続くとどうなるのかわからない。しばらく京都に遊びに行けそうな雰囲気でもないのがしんどい。
  • 春休みも終わり(そんな感覚は全く無いけど)。いつも長期休暇のたびに「あれも勉強したい」「これも勉強したい」と列挙して結局ほとんどできずじまい、というのが非常に多かったけど、この春休みはその意味では生産的だったと思う。まだ途中とはいえ、凸解析とproper scoring ruleについては以前に比べて相当理解を深めた。まあこれでも目標の半分くらい(一応目標には最適輸送と計算量も入ってた)。