Random thoughts in Japanese. All optinions are my own.

2025/12/02 (Tue.)

  • チュートリアルを聞いていたら、自分もチュートリアルをやりたくなってきた。昔学生のときに大胆にも Yutong と Jessie とチュートリアルに応募して結局落とされたが、いまこそお互いの知見も溜まってきて、チュートリアルで自信を持って喋れるくらいの経験は積めているんじゃないだろうか。
  • 会場を練り歩いていると国内外の古い友人にしばしば巡り合わせる。近況を報告して、互いに思う進むべき研究の方向性を語り合って。まだまだ研究を続けようという刺激になる。

2025/12/01 (Mon.)

  • ICLR の査読が例年通り燃えて、OpenReview のセキュリティバグで SNS が大荒れして、論文を量産するのは虚無だとか査読・評価指標ハックだとか、そういう世知辛い話しか流れてこないのだが(本来は SNS なんて見るべきでないのに見ているのは自分の心の弱さである)、なぜそこまで皆して虚無感を抱いているのか。自分が価値があると思える研究、納得できる研究ができれば、査読なんていつかは通るから他人の評価はどうだってよくてオマケみたいなものなのである。査読で高評価だったらクジに当たったようなものでラッキー、以上の話ではない。自分の研究の良さの評価基準を外在化しているから、査読システムに翻弄されるし、論文数を嵩増して業績過当競争に自らの身を投じる羽目になるのである。経験の少ない若者が他人の目を気にしてしまうのは仕方はないにせよ、助教以上のそれなりにシニアな世代がいちいち査読システムに突っかかっているのは情けなく思う。学生のために怒っている、なんてのは言い訳だ。学生に他者基準の評価軸を植え付けるようなことをしてはならない。むしろ自己の中に確固かつ個性に根ざした評価軸を涵養すべきで、それが教員をやるべき教育の中で相当に重要なものの一つだと僕は信じている。
  • ここ2週間ほど、学会に参加したり領域会議に参加したりで、書かなければいけないコードに対して食指が動かなかったのだが、先日の領域会議で Cursor や Copilot の素晴らしさを宣伝された結果ついに腰を上げて Claude Code をセットアップした。ついでに長年サーバ上で vim を叩いていたのからも脱するべく、VSCode の remote control をインストールした。結果、本当に体験が良い。もっと早くセットアップしていればよかった。サーバ上のコードを Claude にお願いするだけでどんどん編集できる。もうここまで来るとプログラミングのパラダイムが本当に変わってしまったと言わざるを得ない。
  • NeurIPS の会場に着いて、そのへんのテーブルで作業をしていたら Robi に再会した。昨年の Simons で会ってから1年 (2024/12/03)、1年の間に会うのも3回目。しかも毎回全く示し合わせずに偶然鉢合わせるという。ここまで来ると半ば腐れ縁のようなものである。